GANとは
どうも、かわばっちゃんです。
今回は、AIの話の際に、時々、耳にする「GAN」を説明しようと思います。
GANとは
GANとはGenerative Adversarial Networksの略で、
日本では「敵対的生成ネットワーク」と呼ばれています。
今、話題のディープフェイクに使われていますね。
ディープフェイクとはある画像から、その画像そっくりの画像を作り出す技術です。
アダルトビデオに出演しているセクシー女優の顔をアイドルの顔に作り変え、
まるでアイドルがアダルトビデオに出演しているかのようにしたことで、
2020年に逮捕者が出ましたが、その技術がディープフェイクです。
GANにはGeneratorと呼ばれる生成モデルとDiscriminatorと呼ばれる識別モデルがあります。
簡単に言うと、入力された画像からGeneratorが画像を作成し、それをDiscriminatorが識別し、その画像を偽物と判断したら、その結果からGeneratorがさらに本物に近い画像を作ろうとします。
さらに、Discriminatorもより偽物だと識別する能力を高めていきます。
このGeneratorとDiscriminatorが切磋琢磨することによって、最終的にはGeneratorが本物そっくりのレベルにまで精巧に画像を作成できるようになります。
これは詐欺の構造に似ています。
詐欺師は警察官に捕まらないように、巧妙に詐欺を行います。
警察官はその詐欺から学び、今度はその詐欺師を捕まえられるようになります。
そうすると、詐欺師はさらに巧妙な詐欺に及びます。
このようにして、どんどん詐欺が巧妙になっていくということです。
私の見解
画像を生成する側だけ能力を向上させるのではなく、識別する側のレベルも上げていくという仕組みは非常に賢い戦略だと感じました。
うーん、世界の頭の良い人の発想を見習いたいです。
これからどんどん新しいAIのアルゴリズムが増えていくことが楽しみです。
悪用も加速していきそうですがね。