ドコモの映像エッジAIプラットフォーム「EDGEMATRIX」

どうも、かわばっちゃんです。

 

今回は、株式会社NTTドコモが提供しているサービス「EDGEMATRIX」を紹介します。

 

NTTドコモとは

携帯電話の大手キャリアです。

知らない人はいないと思いますが。

 

EDGEMATRIXとは

ネットワークカメラを使った解析サービスを法人向けに提供しているサービスです。

ネットワークカメラとはインターネットにつながっている監視カメラですね。

 

このネットワークカメラを使って、通過した人の数を数えたり、発電所などの立ち入り禁止区域への人の侵入を検知したり、写り込んだ車両のナンバープレートを認識したりと様々なサービスがあります。

このサービス一つ一つをアプリと呼び、そのアプリがいくつもあるため、AIのプラットフォームなっています。

 

映像をエッジAIで解析しているので、映像エッジAIプラットフォームとドコモは呼んでいます。

 

特徴は

エッジAIで解析している

ネットワークカメラで撮影した映像をリアルタイムで、ネットワークカメラのエッジAIで処理し、解析結果だけをクラウドに転送する仕組みを取っているので、クラウドへの通信量の低減やクラウド上での処理の低減ができます。

 

例えば、エッジAIを使わないとすると、撮影した映像を常にクラウド上へ転送するため、データ量がかなり膨大になります。

そして、クラウド上で、膨大なデータを処理するとなると、クラウド上での負荷が発生します。

 

一方、解析するところまではカメラ側で行うとなると、クラウドに送るデータは解析結果のみとなるので、大幅にデータ量を削減できるというわけです。

 

また、データをクラウドへ送る際には、データを盗まれるようなセキュリティ上のリスクが発生します。

エッジAIでの解析を行うと、映像を直接クラウドへ送る必要がなくなるので、セキュリティが高いと言えます。

 

5Gを利用している

5Gの高速大容量通信、かつ低遅延によりリアルタイムでの映像確認ができます。

 

エッジAIで映像を処理するため、データ量が小さいことがサービスのメリットなので、5Gはいらないんじゃないの?と言われることが多いみたいです。

 

これに関しては、今後を想定して、4K8Kのカメラを使う時代になり、何かあった時にライブで映像確認をする際や高速大容量通信がどうしても必要となるとドコモ側で言及されています。

 

  

私の見解

AIのプラットフォームを法人向けに出しているのは、新しい取り組みだと感じました。

 

技術提供はアプリケーション毎に会社が異なり、それらを集めてプラットフォームにしているというのもビジネス的に素晴らしい発想だと感じました。

 

データ容量が大きくなりがちな映像領域に絞って、エッジAIを導入しているため、エッジAIのメリットを最大限活用できているとも感じます。

 

 

5Gに関してはドコモ側の意見は詭弁だと感じました。

 

正直、今回は従来のネット回線でも全く問題ないと思います。

 

ただ、今後5Gがどんどん展開されていく中で、従来のネット回線をドコモが提案する理由もないですし、新しいサービスに5Gを組み合わせるのは当然だとも感じます。

 

なので、私が思うドコモ側の正直な意見としては、以下のような感じです。

「エッジAIだから、5G使う必要はありません。ただ、今後5Gがどんどん展開されていく中で、従来の回線で新サービスを提供するメリットはドコモにありません。また、従来の回線は何年か経てば、過去の回線のように使われなくなっていくので、今から5Gにしときましょう。」

 

一つのアプリのみの利用で、月額1万7千円程のようです。

ただ、アプリを複数使う場合や、オプションに加入する場合、解析コンピュータをレンタルではなく購入する場合などで値段が変わります。

法人で扱う分には安いのではないかと感じます。

 

メリットが大きい企業は、費用対効果が良いのではないでしょうか。